2008年10月13日

冒涜された戦国時代

ヤフーのニュースに、戦国BASARAというゲームの影響で、戦国時代の史跡に訪れる若い女性が増えているという旨の記事がありました。

戦国BASARAは、コーエーの作った戦国無双というゲームの影響を受けていると思われるゲームです。真田幸村が主役級の扱いを受けているあたり間違いないでしょう。

戦国無双もそうですが、登場する武将は概ね線が細い長身で顔は美形に描かれています。BASARAにいたっては、女性受けを狙っているのがさらに露骨になっています。実際キャラクター人気を狙って作られたとか。
露出度が高いのやロリロリした女キャラがとってつけたように入っているのが、男受けも狙おうとしたのが見え見えで実にいやらしい。
オレは騙されんぞ!

伊達政宗にしろ織田信長にしろ、戦国の世を生きた武人であって、あんな軟弱な優男や、妙な言葉をしゃべったり、モンスターなはずがありません。いくら別物として考えろと言われても、武将の名前を使って戦国の名を冠しておいてフィクションであることを隠れ蓑にするのは卑怯です。

そもそもBASARAが影響を受けた戦国無双は、三国志を題材とした、戦国無双と同じコーエーの真・三國無双がもとになりました。
私は同社のゲームですとシミュレーションの三國志、信長の野望シリーズが好きなのですが(三国志はゲームの2、横山光輝の漫画から入りました)、無双がヒットして以来、その影響か、武将の顔CGも線が細くて肌はつるつるして味がなくなってしまい、ゲーム内容自体も薄っぺらいものになってしまいました。政宗と同じ隻眼で挙げれば、夏侯惇の6のCGなんて男らしくて本当に格好よかったのに。ただ、武将によっては資料から勝手に模写したものもあるようですが。

無双も持っていたのですが、あまりにも史実のイメージとかけ離れていて、三国志のゲームを遊んでいる気がしなくなってきたのと、誰でやっても結局同じことの繰り返しに思えてしまい、売ってしまいました。
比較的普通の将軍っぽい格好をしていた馬超や張遼をよく使っていたのを覚えています。なんで張コウがストリートファイター2のバルログみたいなんでしょうか。バルログ大好きな私でもあれは使うのが嫌になりました。孫策はトンファー使いのガキですし・・・。個性の出し方が安易過ぎます。(話は外れますが、NARUTOに感情移入できない理由の一つです)

なんで私はここまで史実を題材としながらもそれから大幅に逸脱した作品が嫌いなのかを書きましょう。

ネットも携帯もない幼稚園小学校のとき、私は、信長、秀吉、家康の伝記を親に頼んで買ってもらい、祖母には大阪城では飽き足らず、姫路城や彦根城まで連れて行ってもらいました。そのときに買ってもらったテレホンカードは私の宝物です。中でも姫路城のテレカは、手で暖めると鷺の模様が消え、天守閣の写真があらわになる面白い逸品です。

また、祖母には知る人ぞ知る童友社のプラモデルまでせがんだものでした。
ただ、阪神大震災で姫路城の天守閣が外れてしまって以来あまり触らなくなり、現在はもう捨てられてしまったと思います。
小学校低学年のときに起こった阪神大震災の時点で姫路城以外にもいくつか作っていたので、我ながら本当に好きだったことがうかがえます。震災の影響かどうかは忘れましたが、安土城などは二回も作った覚えがあります。本当にわがままで贅沢な子供でした。

とにかく、幼い私にとっては戦国の世はロマンそのものでした。信長、秀吉、家康、三者三様の生き様に魅せられていました。彼らの容姿を考えたことなど一度もありません。
そうやって育ってきた人間からしたらあの手のものは耐えられないわけです。

それに引き換え本当に今の若い子達は見た目から入りたがる。まるで幼児のようです。

実際に今戦国BASARAにはまっているミーハーな女の子のブログを見ましたが、ああいう形で武将の名が使われているのを見ると、汚されているようで非常に不快になってきます。(あぁ書いていいのか)
ヤフーのニュースではなぜか長宗我部元親が人気だと書いてありましたが、果たして彼女は元親が四国の大名だと知っていたんでしょうか。
また、違う子とも話をしましたが、誓ってもいいですがその子は伊達政宗が東北の大名だったことはおろか、戦国時代が一体どれくらい昔なのかかも知らないでしょう。
ゲームがきっかけで歴史に興味を持つ人など少数派であって、普通はしょせんその程度のレベルなのです。そして気づいたころにはまた別のものに興味は移ってしまっている。
ああ、屍を踏みにじるとはこのことでしょうか。
政宗たちもあの世で嘆いていることでしょう。
(あぁ書いてしまった)

散々こき下ろしてきましたが、私はそんなに戦国時代に詳しい人間ではありません。せいぜい人並み程度でしょう(三国志は結構なマニアですが)。上に挙げた城の主が誰なのかもわかりません。それでも私には幼いころから培ってきた愛があります。それは単なるオタクの一過性の妄想とはわけが違うのです。

暴れん坊将軍は笑って許せるのに、この手のゲームや漫画などに嫌悪感を覚えるのは、いやらしさ、言ってしまえばセックスの臭いがするかしないかだと思います。無双シリーズをやるよりも暴れん坊将軍の最後の10分間を見る方がよほど爽快感を味わえます。私は。

ようし、決めました。今度京都へ書展を見に行くついでにどこに寄るか迷っていたのですが、久々に熱が出てきたので二条城にしましょう。
それとは別に、滋賀にある安土城跡と、10年以上前に祖母に連れられていったときは天守閣が改修中で見れなかった彦根城へも行きましょう。また祖母と一緒に行くのもいいかもしれません。

書いた後に文章を見て改めて思いましたが本当に自分は面白味のない人間だなぁと。
考えなしに楽しめる人間がうらやましくて仕方がない。私にはできそうにありません。

posted by 鴉 at 08:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | きまぐれ日記
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